PAVEMENT舗装工事

舗装工事について

アスファルト舗装は、砕石・砂などの骨材とアスファルトを加熱したアスファルト合材を敷きならし、転圧して施工するものです。下部より下層路盤、上層路盤、基層、表層と構成されています。路盤には砕石を用い、合材によって基層と表層を施します。全体の構成厚は50cm程度であり、合材は上部の10cmほどです。交通量の少ない道路ならば、合材は表層のみとなり、厚さも5cm程度となります。

路盤工 砕石敷きならし

路盤工 転圧

表層工 合材敷きならし

1. 路床工

舗装工事では、最初に路床工を行います。これは、道路の基面となる路床を作るものです。
ブルドーザーやモータグレーダで整地し、転圧をかけて作るのが一般的です。路床の段階で軟弱な箇所があると、それが致命的にもなりかねないため、問題ないことを現場監督がしっかりとチェックしています。

2. 路盤工

路盤は、その上の基層と表層を支える重要な役割を果たします。路盤工では下層路盤にはC-40やRC-40などのクラッシャラン(岩石などを砕いたもの)を用い、上層路盤にはM-25などの粒度調整砕石(破砕後ふるいにかけ一定の大きさに揃えた砕石)を用いています。砕石工場などで製造されたものをモータグレーダで敷き、ロードローラとタイヤローラで転圧します。

3. 基層工

基層の工事は、上層路盤の不陸(平坦でないこと)を補正し、表層に加わる荷重を路盤に均一に伝達する役割を持っています。まずアスファルト混合物を敷きならし、ローラを用いて締固めていきます。継目、初期転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順番で行います。

4. 表層工

アスファルト舗装において最上部にある層で、荷重を分散して下部に伝える役目のほか、安全で快適な走行ができるように平坦性が求められます。作業方法は基層と同じですが、単に不陸の解消だけではなく、道路の顔ともいえる表層を丁寧に仕上げることで、美しい仕上がりになります。